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ヘルシンキの治安

エスプラナーデ 

フィンランド、もしくはヘルシンキは治安のいい国、街として喧伝されている。その認識はおおむね正しいが、当然ながら夢の国ではありえない。どんな国でもそうであるように、凶悪犯罪も発生する。様々な人が集まるヘルシンキではなおさらだ。諸外国と比べて牧歌的な国、安心できる街ではあるものの油断は禁物。あえて危険な場所・状況、気をつけておきたい事柄を記す。

 危険地域

クルーヴィ通り旧聞に属するが、フィンランドの夕刊紙、Ilta Sanomatは警察発表に基づきカンッピ(Kamppi)とクルーヴィ(Kuluuvi)地区をヘルシンキで最も危ない場所としてあげている(2011.11.29付け)。前者は巨大ショッピングモールを併せたバスターミナル、後者はフィンランド最高級ホテルを擁するショッピングの中心地として知られ、いずれも観光客は必ず訪れる一等地。
 
それなのにというか、それゆえにというべきか。数々の高級店や飲食店が並び、人出の賑いに比例して犯罪も多い。2010年の警察統計ではカンッピで4294件、クルーヴィで5120件の被害届があったという。そのうち暴力事件はそれぞれ674件と779件。宝石店に車を突っ込んで貴金属を強奪、なんて派手なのも報道された。


これらに続いて危ないとされているのがカッリオ(Kallio)地区。中央駅から歩いても20分、ハカニエミマーケットから始まる下町で、犯罪発生率は非常に高い(前出被害届・3571件。うち暴力事件402件)。犯罪統計は前二者よりはやや控えめだが、ヘルシンキで最も忌まわしい地域ととらえるのは近隣住民の常識。中でも、地下鉄のショルナイネン(Sörnäinen)駅からカッリオ教会に向かうヴァーサン通り(Vaasankatu)はつい最近まで犯罪の温床だったのだ。現在も昼間から泥酔している人々は少なくない。そうしたマイナスイメージを払拭するために域住民も務めているが、「ボヘミアンな雰囲気」などという意味不明なコピーで観光客を誘うのは無責任極まりないだろう。


ヘルシンキ中央駅も要注意ポイント。特に週末の夜。あやしげな風体の人間がたむろしていたり、酔っぱらいに小銭をせびられたりすることもある。
 このほか、観光客は訪れないだろうが、イタヘルシンキ(Itahelsinki)やコントラ(Kontola)も好ましくないとされている地域。いずれもヘルシンキ東部だが、移民が多いため、とされる。フィンランドと移民の若者たちの集団乱闘などが報告されている。
 しかし現実問題としては、日本人が暴力的な事件に巻き込まれることは皆無といっていい。悪評高いカッリオ(ヴァーサン通り)にしても、こんなことを知らなければ味わい深い街並みとしか映るまい。

カッリオ 

  危険地域

岩の教会前述のように、日本人観光客が肉体的な被害を受けることはほとんどない。しかしなにごとにも「始めて」ということがあるので、あなたが最初の被害者になる可能性はゼロではない。
一方、日本人がスリ・置き引きの被害にあうのは日常茶飯事。日本人と中国人は現金を大量に持ち歩いているというのが犯罪者の共通認識だからだ。

スリ多発地帯として注意が呼びかけられているのは南港のマーケット広場と、岩の教会として知られるテンペリアウキオ教会。いずれも年間を通じて観光客が絶え間ない場所なので、それを狙った犯罪者が集まるわけだ。岩の教会は2017年以降、入場料がかかるようになったので内部での犯行は減少したようだが、その周辺には獲物を狙う悪党がたむろしている。 
スリ多発地帯として注意が呼びかけられているのは南港のマーケット広場と、岩の教会として知られるテンペリアウキオ教会。いずれも年間を通じて観光客が絶え間ない場所なので、それを狙った犯罪者が集まるわけだ。
岩の教会は2017年以降、入場料がかかるようになったので内部での犯行は減少したようだが、その周辺には獲物を狙う悪党がたむろしている。 

このほか、ホテルもまた犯罪の多い場所。従業員が室内を荒らすようなことは皆無。現金をさらしておいても大丈夫に感じるほど(絶対にやめてね)に信頼できる。が、しかし。朝食会場で荷物や財布を盗まれるのは日常茶飯事。ほとんどのホテルの朝食会場(レストラン)には事実上誰でも入れるので、その中に怪しげな人物も混ざっているわけです。席を確保するために荷物を椅子に置いていくのは、餌をばらまいているようなもの。
よくある手口としてはコーヒーなどの飲み物をテーブルにこぼして注意をそらし、その間に相棒が獲物を奪うというもの。相棒はさらに第三の協力者に渡すという連携プレーをとるので、直接の犯人を問い詰めたところで盗難物はすでに消えているという筋書きだ。犯行が特に多いのはAホテルとBホテル、っと実名を書きたいところだが、諸般の事情により自粛。朝食会場には手ぶらで出かけるのが無難。  

南港・青空マーケット

日本大使館のお知らせによると、偽警官による犯罪もあるそうだ。フィンランドでそのタイプは考えづらいのだが、観光客にパスポートの提示を求め、なんらかのやり取りのうちに財布を抜くというもの。事故にでも合わない限りフィンランドの警官が日本人(観光客に)に声をかけることはありえないので、観光中に警官(らしき者)が接触してきたらニセモノと判断して間違いない。フィンランドにも偽警官による犯罪はあるが、老人(フィンランド人)をだましてキャッシュカードを悪用するというのが主流。
このほか、犯罪ではないが街中の物乞いが煩わしい。コーヒーカップに小銭を入れてジャラジャラ音をたてて金をせびる。50セントでも出そうものなら「少ない」と文句を言われる。実害はなくとも、気分のいいものではない。  

 犯罪の傾向

カッリオ 

某国大使館が率先しての●●、テロリズムと称してのXX(いずれも公言するとまずい)、映画さながらの豪快な犯罪などもありますが、ごく普通の人が巻き込まれる犯罪の多く(60%・当社調べ)には共通点があります。一言でいうと酒がらみ。しかもそのうち60%(当社調べ)が知り合い同志のいざこざ。 

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