「ガイドブックに載っていない場所に行ってみたい・・・」。他人とはちょっと違った体験をしてみたいですよね。
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ヘルシンキ発祥の地
決してイチオシ! の場所ではありませんが、ヘルシンキに敬意を払い、その発祥の地からスタート。現在の中心部より5キロほど北にあります。ヘルシンキ建立の記念碑とともに、同市最古の教会跡を見ることができます。歴史に強い興味がない限り、ここだけを目的に訪れることはないでしょうが、アラビア工場や野鳥観察公園、あるいはデザイン地域として変貌した一角なども近いので、多様に楽しめます。すべて回ると4~5時間はかかるでしょう。
ハナサーリ
中心街から西に向かった海岸線。バスもしくはメトロに5~6分乗り、適当なところで降りればOK。ヨットハーバー、カフェ、リゾートホテルなどがあり、景観に恵まれた場所。片道3~4キロをゆっくり歩きたい。この辺に足を伸ばす観光客はまずいないでしょうが、壮大な夕焼けが見えたりします。「ヨーロッパで一番美しい高速道路沿い」と言う人もいます。主にフィンランド人ですが。
郊外のレストラン
18世紀後半に建てられた農家を改装したレストラン。現在の建物は100年ほど前のもの。レストランの営業自体は1939年から。フィンランドで唯一、無条件にお勧めできる店。安い、美味しい、雰囲気もよい。かなり遠くからもドライブ、ツーリングを兼ねて訪れる人が絶えません。所在地はエスポーなので、ヌークシオハイキングの帰りに寄りたいところ。ヘルシンキ中央駅から直通バス(40分くらい)もあります。
エイラ
各国大使館も並ぶ高級住宅街。映画「かもめ食堂」のロケ地となったカフェ・ウルスラから続く海岸線は快適な散歩コースでもあります。カイヴォプイスト公園、アールヌーボーの建築群などが目を楽しませてくれます。中心街からとりあえずトラムで南下すればよいので行きやすい場所ですが、ウルスラをはじめとするポイントを巡るには少なくとも3キロは歩くことになるでしょう。
ファッツェル工場
「芸者チョコ」でおなじみのファッツエル(Fazer)チョコレート工場。メトロとバスの乗車時間そのものは30分弱ですが、バスの本数が少ないので結構めんどくさい。特に帰りのバス待ちははヘタすると30分くらいかかるかも。観光客がこぞって訪れる場所ではありませんが、展示や説明に工夫が施されていて楽しめます。帰り際に渡されるお土産がちょっとしたサプライズ。見学時間は1時間ほどですが、交通の便が悪いので総所要時間は4時間弱を想定しておきましょう。
ヴァリッラ
ヘルシンキ市内中心部には、いわゆる一軒家というものがほとんどありません。その例外の一つがここヴァリッラ(Valilla)。おおむね1920年ごろに建てられた木造家屋が並びます。当時は室内にトイレもなく、老朽化が進んだ70年代には取り壊し命令も出ましたが、運良く徹底せず。80年代には一転して保存の動きが強まり、今では価格も高騰、人気住宅地になりました。中央駅からトラムで北上、10分くらい。ひっそりとしたカフェも散在しますので、「ヘルシンキで最も美しい」と称される小道の散歩を楽しんでください。
西港
タリンクシリヤのフェリーでエストニアに行く際、港付近で写真左の悪趣味な彫刻を目にするでしょう。2014年の芸術祭の産物ですが、それはどうでもよいのです。単なる目印。が、その後ろの建物の屋上に本物のMIG-21が展示されています。「それもどうでもよい」という人が大半でしょうが、実はフィンランドは軍事オタクを魅了する国だったりします。そういう人々は各地の軍事施設を嬉々としてめぐるわけですが、こんな身近にこんなものが、というのは知られていないようです。その手のモノが好きな人にはゼッタイお勧め。
ヴァンター住宅地
少し前まではヘルシンキ中央駅と空港を結ぶバス路線から眺めることもできた住宅街。やや迂回する経路だったので利用者は少なかったのですが、草原や田園を横切るルートは楽しいものでした。ビオトープな環境(写真右)に加え、城壁を思わせるゲート(左)、英国住宅のような街並みが目を引きます。近くにはヴァンター川を囲む広々としたハイキングコースもあり、Jumboショッピングセンターにも歩いて行けます。わざわざ出かける価値アリの穴場。