夕陽と鴨
白夜の真骨頂は夏至をピークとした前後2か月ほどですが、ナイトハイキングを楽しめるのはその時期に限りません。
5~9月ならいつまでも続く明るさの中で自然を満喫できますし、秋冬ならではの体験もあります。時期や目的に応じて最適なコース・時間配分をアレンジしましょう。 

 

Image is all

「幻想的な白夜の中、静寂に包まれた森を歩く・・・」、というのがナイトハイキングの典型的なイメージでしょうか。あるいは「いつまでも太陽が輝く湖畔にたたずみたい」といったものでしょうか。登山経験者なら「ランプの灯りを頼りに真っ暗闇のルートをたどる」ことを思い浮かべるかもしれません。このように、ナイトハイキングの内容は様々です。「白夜」にしても、その印象は人によって異なるはず。そこで、まずはイメージを膨らませてください。
Image is all.狙いに応じたアプローチを選ぶことで、ナイトハイキングが一層楽しくなります。

「ナイト」なのにこんなに明るい

6月上旬の8時から9時半です。時間は「夜」なのに、太陽はまだサンサンと輝き、真昼の様相。湖ではまだ泳いでいる人もいて、日本との時間感覚のギャップに驚きます。

  

神秘的な「白夜」を体感

7月の9時半から11時。時間的には深夜に近く、一般的な「白夜ハイキング」のイメージに最も近いでしょう。天候も安定している時期なので、幻想的な薄明りを楽しめます。

  

ドラマチックな夕焼けを求めて

10月の5~6時。4~5月とともに、ドラマチックな夕焼けに恵まれることの多い季節です。ハイキングは夕方から始められるので、ホテルにも早めに戻れます。日没後は真っ暗に。

  

狙いに応じて時間設定する

●ナイトハイキング=白夜の散歩、とイメージを限定する場合、時期に応じた時間設定に細心の配慮が必要です。たとえば夏至前後に静寂に包まれた森林、幻想的な白夜の散策を堪能するには午後10~12時くらいがベスト。翌日への影響などを考えると、一般的には適切な時間ではないでしょう。そうすると、時期をずらすかハイキングの内容自体を見直すことになります。

7月中旬22:00

8月上旬21:00


●一方、メリハリの利いた夕焼けを味わい、日没後の闇に包まれたトレッキングを望むなら、10~12月上旬、2~4月がお勧め。午後2時頃にスタートしても、夕焼けを鑑賞して帰路につく頃にはすでに真っ暗。秋~冬のナイトハイキングもまた印象深いものです。

1月中旬17:00


2月上旬17:00

●まとめ
ナイトハイキングは年間を通じて楽しむことができますが、一般的な「白夜のハイキング」を味わうには5~9月中旬まで。その期間も自然の姿は一週間ごとに大きく変わりますので、目的地やスタート時間等については綿密な計画が求められます。狙いにより、また季節に適したプログラム設定が必要な場合、当社のエキスパートガイドがお手伝いします。