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フィンランド旅行実用インフォメーション

フィンランドの国土面積はおよそ34万平方キロメートル。日本の9割弱……なんてことはどうでもいいのです。そんなことをいくら知っていても旅行には何の役にもたちません。それよりも出国前に準備しておくべきこと、フィンランドに着いてすぐ必要になることを綴っていきます。旅行者にとって最も大切なことから順番に。

  お金 

お金の持ち方フィンランドの通貨はユーロ・・・なんてのはわかりきったことですが、どのような「お金」を持っていくかが重要です。まず、T.C、日本円は不要。極端な話、現金もほぼ不要。100円程度の買い物でもクレジットカードが通用するので、現金は全く持ち合わせていなくてもさほど苦労はしません。支払はすべてクレカで、と考えてOKです。ただし、VisaもしくはMaster必携。JCBは、もし使えるところがあればラッキー! という程度の認知度です。 

とはいえ現金しか通用しないケースもありますので(後述)、多少は持っていたほうが安心です。具体的には10ユーロ紙幣1~2枚、1ユーロおよび2ユーロと20セントコインを各2~3枚。金額にして30ユーロくらい。このくらい常備しておけば万全です。
手持ちの小銭がなくなっても、クレカもしくは国際キャッシュカードで簡単に引き下ろせるので、多額の現金を持ち歩く必要はありません。
 なお、日本円の換金レートは、日本国内の空港にある銀行がベストのようです。

*現金しか通用しないケース
 ・バス、トラム内でキップを買う
 ・有料公衆トイレを使う(40セント)
 ・コインロッカー

現金で注意したいのは、「高額」紙幣が使えないこともある点です。バス内でキップを買うときに使えるのは20ユーロ紙幣まで。小さいお店では50ユーロ紙幣までしか受け取らないということが少なからずあります。  

 Wi-fi

フィンランドWi-FiWi-Fiというかスマホというか。もはやモバイルデバイスはお金より大事なものになったかもしれません。フィンランドの都市部では無料でWi-Fiが使えるホットスポットが多いので便利ですが、セキュリティの不安もあるでしょうし、いつ・どこでも使いたいというヘビーユーザーには物足りないですね。そんなわけで、昨今は皆さん、レンタルWi-Fi(ルーター)をお持ちのようです。海外レンタル1日680円! これは一例ですが、ひところに比べて随分安くなりました。しかし、Simフリーのスマホなら現地でプリペイドカードを買ったほうが断然お得。完璧にお得。プリペイドカードはキオスクなどで身分証明書なども必要なく買えます。複数のキャリアがあるので値段は若干異なりますが、某社のSimはネットおよび国内通話を無制限に5日間使えて5ユーロ弱。600円くらい。外国語がまったく分からない、電球交換も自分ではできない、という人には向きません。 

 飲料水

飲料水水道水であれば、全国、どんな場所でも飲用可能。日本と同様、ひょっとすると日本のほうが場所によっては問題があるかも。電車や船だと飲用に適さない場合もありますが、その場合は飲用不可のマークが記されているので分かります。
 「ヨーロッパは硬水なんで、フィンランドでも水にあたっちゃって・・・」という人がたまにいますが、これは先入観と旅の疲れによるものでしょう。フィンランドの水の硬度は60~80mgなので、軟水~準軟水。日本の水は軟水ということになっていますが、地域によってはこの2~3倍の数値になるので、硬軟の影響はないはず。
 このように飲料水に困ることはありませんが、喉が渇いたらコンビニか自動販売機で飲み物を買えばいいという環境ではないのが日本との大きな違い。そのため常に500ml程度のペットボトルを持ち歩いていると重宝するでしょう。水を買うとき、ミネラルウォーターというと炭酸水が出てきます。これも慣れるとおいしいのですが、大半の日本人の口にはあいません。「普通の水」が欲しい場合はスプリングウォーター、フィンランド語ではラフデ・ヴェシ(Lahdevesi)といいます。ノンガス(Non gas=炭酸なし)というのが一番簡単でしょう。スーパーなどでボトルにさわれる場合、押してみてペコペコへこむような軟質ボトルなら炭酸なしと判断できます。 

 トイレ

屋外公衆トイレ 

ヨーロッパ旅行で痛切に困ることの筆頭がトイレの確保でしょう。フィンランドも同様。ヘルシンキだと、ここ数年の間に無料公衆トイレが所々に設置されるようになりましたが、必要な時にみつかる保証はなく、そのうえ女性には勧められない設備・状況であることが多いのが困りものです。
写真のような有料トイレで注意したいのはコイン。使用料40セントですか、きっかり20セント硬貨2枚でなければドアは開きません。そのため、前述のように小銭が不可欠になるわけです。
無料トイレは地下鉄構内にもあります。それぞれの駅で場所が異なるので見つけづらいかもしれませんが、エスカレーターでプラットフォームに降りる前のどこかしらにあります。

穴場の無料トイレは大聖堂の斜め前にある市営博物館。展示物も楽しいので寄る価値があります。その他はストックマンデパート、その隣のアカデミア書店。駅周辺なら新中央図書館(Oodi)が気軽に利用できます。Oodiもまた、観光の魅力があります。
緊急事態ならハンバーガーショップあるいは喫茶店に駆け込むことになるでしょうが、そこで飲食しない場合は1ユーロの出費は覚悟すること。客以外の利用は5ユーロと設定している店もありますが、要するに部外者は使うな、という意思表示ですね。

 電気

コンセントとプラグ 

電圧は220V。旅行者がどうしても電源を必要とするのはPC、携帯、カメラの電池の充電でしょう。昨今の充電器はすべてユニバーサル対応(全世界で使える)だから機械側に問題はありません。ただプラグ(コンセント)の形状が違うので、これは事前に用意しておかなければなりません。フィンランドのプラグはC型。写真左のように、さしこみ口が丸いものです。日本型(A)→フィンランド型(C)への単純な変換プラグは日本の量販店なら200円以下で買えます。世界各国対応の変換プラグは、それこそ世界一周を目論む人以外に用はないでしょう。国によっては30円くらいで買えちゃいますし。 
 
さて、プラグは良いとして見過ごされがちなのは電源コードです。日本製のコードは当然ながら100v対応なので、220Vの電流を流されると、発熱、燃焼の危険があります。コンセントに直接差し込む充電器なら問題ありませんが、ラップトップを充電しながら長時間使う場合には、電源コードも220v対応のものを購入しておきましょう。

 地図

無料地図街歩きに役立つ地図はもうないといっていい状態になってしまいました。かつては道路名が索引化されて目的地がすぐにわかるもの、トラム路線図と地図が合体したものもありましたが、2017年秋以降は交通機関(バス・トラム・電車)の路線図案内に変更。これだと現在地を確認することもできず、不便なのですが、トラム等を利用するにはこれを参照するしかありません。本来の地図が必要なら、スマホでググれ、というわけですね。

路線図案内は交通局発行のLinjakartta(リニヤカルッタ)と呼ばれるもの。英語だとRoute map。グーグル地図もときどきとんでもないアドバイスを送ってくるので、不十分ながらもこの路線図は持っていたほうがよいでしょう。
  
やや変わり種の地図がUlkoilukartta(ウルコイルカルッタ)。お散歩地図とでも訳しておきましょうか。掲載範囲は首都圏3都市で、徒歩もしくは自転車で時間をかけて観光ポイントを巡るのに便利。1/40000図。これをさらにサイクリストに特化させたのがPyöräily(ピュオライリュ)。”サイクリング”というそのものずばりのネーミングで、発行は比較的新しい。掲載範囲はウルコイルカルッタと同じですが、ヘルシンキについては1/20000の地図なので見やすいのが特徴。。両者とも市民のフィットネス推進を目的としたもの。ピュオライリュの登場で、ウルコイルカルッタの存在価値は薄くなりました。  

 パスポート

パスポートパスポートを自宅に置き忘れても、フィンランドで困ることはありません。なぜならパスポートがなければ、そもそも出国できないからです。
なぜこんなバカなことを書くのかというと、パスポートもしくはヴィザのしくみはなかなか複雑だからです。日本国発行のパスポートを持っている人なら、フィンランドに限らず、世界170か国ほどを自由に観光ができるわけですが、それだけに思いもよらないトラブルもありえるのです。
たとえば配偶者が外国籍の場合、日本で入籍していても当人のパスポートだけでフィンランドに入れるとは限りません。一定の条件を満たしたパスポートならOKの場合もありますし、観光ヴィザが必要な場合もあります。稀なことではありますが、家族でフィンランドに訪れたものの、配偶者のみ日本国発行のパスポートを持っていなかったために当人は入国できなかった(実質的には強制送還)ということもあります。また、未成年者だけの旅行には保護者の許諾書が必要になります。心当たりのある場合、在日フィンランド大使館にて、今一度確認されたほうがよいでしょう。
なお、顔写真のページをコピーしておくことをおすすめします。買い物時の免税手続きはコピーでOK。観光中にパスポートを持ち歩く必要がなくなります。また、コピーがあればパスポートを紛失した場合の再交付もスムーズになります。 

 税金払い戻し

ヘルシンキ空港払い戻し場所ヘルシンキ空港の税金払い戻しポイント(Tax Refunds)は2か所。いずれも搭乗手続きをする2階(出国)ロビーにあります。なぜ二つあるかというと、買い物をした店の税金を管理している会社が異なるため。

2階正面入り口、手荷物検査ゲートに近くにあるのがPREMIER e tax freeその左手、Jalなどのカウンター前がGLOBAL BLUE(写真)の払い戻し場所です。免税購入したレシートを見て、どちらで買い物をしたかを確認しましょう。両方行くことになるケースもあります。

払戻しの方法はいくつかありますが、ここでは一般的な流れを記しておきます。

手続きに必要な書類等は以下の4種類
・パスポート
・免税購入のレシート
・Eチケット
・クレジットカード

これらに加え、購入商品を係員に見せれば手続きは終わったも同然。彼らはあなたが何をしに来てるのか承知していますので、英語力がまったくなくても問題ありません。ポイントは税金還付レシートにその場で署名(日本語でOK)すること。「サイン、ヒヤー」とかなんやらかんやら言いますので、誰でもわかるでしょう。そのほか、何日くらいで口座に振り込まれる、とかなんとかかんとか続きますが、とりあえず笑顔でThank youとでも返しておけば完璧。最近は日本語を話す係員もいます。ここで手続きを済ますと、土産品はスーツケースに入れることができるので、身軽に機内に向かえます。

 

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