ヘルシンキ地下鉄

赤字に白抜きMマークを探す

在住者にはアタリマエのことでも、観光客にはわからない、ということがあるのは当然です。その一つが地下鉄。まず、駅がどこにあるのかがわからず、さらにはどうやって乗ればいいのかに迷うようです。そこで、地下鉄のイロハを説明します。

まず地下鉄への入り口ですが、ヘルシンキ中央駅なら正面入り口を背にして右50メートルくらいの場所にあります(写真下左)。構内から行くなら、正面入り口を出る前(写真下右)に地下鉄乗り場に続く階段/エスカレーターを下ります。

地下鉄入り口

どちらから進んでも、まずは地下一階で一息つく感じ。スーパーマ=ケットやファーストフード店などが並んでいますが、実際の乗り場はさらにもう一階下。エレベーターを乗り換えて潜っていきます。写真下右はハカニエミマーケットの地下鉄入り口です。

地下鉄乗り場につながる長い長いエレベーターの前には、強いて言えば「改札」があります。といっても写真下左のようなチケット読み取り機だけですが。キオスクなどで購入したチケットを始めて使う場合には、ここでの読み取り作業を忘れないようにしてください。写真下右はホームから見上げたもの。非常に深いところを走っているのが分かります。

 

中央駅周辺に限らず、地下鉄乗り場に続く入り口には赤地にMを白抜きした目印があります。「この辺に地下鉄駅があるはずだが」と思ったらそのマークを探しましょう。

ソコスデパートの角にも地下鉄への入り口が。右下もMマークですが、黄色いので地下鉄でないことがわかりますね。

「地下鉄は危ない」といわれる国や都市もありますが、ヘルシンキでその心配はありません。仮に被害にあったとしても、それは地下鉄だからではなく、たまたま犯罪者がそこにいた、ということです。なお、たいていの地下鉄構内には無料トイレがあります。しかもホームに降りる手前にありますので、困ったときは地下鉄駅に行ってみるのも手です。

ヘルシンキの地下鉄は同一路線のピストン輸送で、東西両端では行き先が若干ことなりますが、観光で(たとえば上図右側での分岐点以降)行くことはないはずです。一般的に訪れるのは路線図のほぼ中央のRautatientori(中央駅)を基点に、左側(西方向)6つ目のAalto-yliopisto(アールト大学)、右側(東方向)のHerttoniemi(マリメッコのアウトレットがある)まででしょう。
停車前にはフィンランド語とスウェーデン語とで駅名がアナウンスされます。中央駅は例外で英語を交えた3か国語。まずフィンランド語でRautatientori、続いてスウェーデン語でJärnvägstorget。最後に英語でCentral Railway Stationといった具合です。