冬至に向けてグングンと日が短くなり暗さを増すこの時期ですが、気分はウキウキ。もういくつ寝るとクリスマス、という頃ですから。11月も末になると街中はクリスマスムードが高まっていきます。暗闇をかざる控えめなイルミネーション、ショーウインドウの模様替え。その雰囲気を味わいに、またプレゼントの買い出しにと、人々は街に繰り出します。ヘルシンキ大聖堂広場では国内最大のマーケットが開催され、夏とは異なる趣を楽しめます。
とりあえずは大聖堂広場へ
数あるクリスマスマーケットの中で国内最大規模なのが大聖堂広場で開催されるトゥオマーン・マルッキナ(Tuomaan markkinat)。キリストの12人の使徒の一人、トゥオマス(Tuomas)にちなんだ名称ですが、そのいわれはよく分かりません。しかしここにくればいかにもクリスマスといった商品を扱う出店が満載。ワインに香辛料を効かせたこの時期特有の飲み物=グロギ(Glögi)も味わえます。12月1日から22日まで開催。
大聖堂広場でのクリスマスマーケット、昼と夜
室内マーケットもある
知名度は今ひとつかもしれませんが、学生会館(Ylioppilastalo)での室内マーケットにも足を運びたいもの。フリーマーケットのような雑多な雰囲気が魅力であるとともに、室内で暖かく買い物できるのもグッド。ちょっと疲れたら特設カフェで一休み。
こちらの営業は12月15日から22日までの一週間。ストックマンデパートのほぼ向かい側なので、簡単に見つけられます。
カンピも空港もショーウィンドウもクリスマス一色
昼間のエスプラナーデも味わい深い
タリンのクリスマスには休みがない
これまでに紹介した2か所のクリスマスマーケットは、いずれも12月22日が最終営業日。その後はみなさん、自分たちのクリスマスを祝うために仕事どころではない、という状況になります。24日の午後には交通機関も止まり、店舗はほぼすべて閉まるので、何も知らずにいると寂しい思いをするでしょう。
ところが隣国タリンでは、12月1日から翌年(2024年)の1月7日までクリスマス・マーケットが賑わいます。市庁舎広場には巨大なクリスマスツリーが飾られ、その周囲を多くの屋台が囲みます。このクリスマスツリー、1441年からの伝統で、公共の場所に飾られるものとしては世界最古と知られています。
また、タリンは年中無休のアミューズメントパークのようなものですから、クリスマスど真ん中(24.25日)でも普段と変わらぬ観光を楽しめます。
哀愁の大聖堂
2020年のクリスマス期、大聖堂広場は閑散としたものでしたが、昨年は3年ぶりのクリスマス・マーケット開催になったため、かつてない盛況を呈しました。最初の1週間で15万人が訪れたとのこと。東京なら300万人相当?
クリスマスツアーのご予約はお早めに
前述のようにクリスマス期は交通機関がとまったり、各種店舗や観光ポイントの営業時間も例外的な運用となります。加えてホテルの予約にも制限がかかるので、ツアー計画はお早めに立てたほうが無難です。
この時期ならではのイベントも多く、日本では味わえない体験もできますが、詳細を日本で知ることは難しいので、私たちにお問い合わせください。
また、24・25日は全国閉店といっても過言ではありませんので、思い切ってラップランドやタリンに滞在するのも一興でしょう。