冷凍で新たな魅力が生まれる食材もある

とりあえず何でも冷凍してみよう

厚切りでの冷凍保存も可能なので、事前に用途を考えておこう

ダイコン、豆腐、こんにゃく・・・。おでんの具をあげているのではない。一般に「冷凍できない」と言われる具材には何があるかを考えていたのだ。

「冷凍できない」食材なんてあるわけはなく、「冷凍すると風味が落ちる」という意味なのは言うまでもないが、本当にそうか? と再考してみると、一般には推奨されないものでも、意外にいけるものもある。

「これを冷凍したらどうなるかな」と試し始めたのは、「目からウロコの冷凍卵」(あえて正確な書名は記さない)といったレシピ本がきっかけ。おおそうか、と思わず買っちゃったんだけど、目からウロコでしたよ。タイトルにだまされて目がさめた。卵を冷凍する価値なんてないことがわかった。

食材を冷凍する理由の一つは保存性を高めることにある。しかし卵はそもそも保存性に優れており、冬なら室温でも、また暑ければ冷蔵庫での長期保存ができる。少なく見積もって2週間としても、その保存性を一か月に延ばす必要があるのか。消費量に合わせて一~二週間に一度買い足せばいいじゃないか。

冷凍でおいしさアップの食品があることは周知のことだが

冷凍保存のもう一つの理由は、新たな風味を引き出すことだ。肉を冷凍すれば繊維が破壊されて柔らかくなるし、キノコなら味わいが深まる。調味料に浸けた肉や魚ならゆっくり醸成させてコクを出すこともできる。しかし卵は冷凍したからといって味が良くなるわけではない。冷凍卵を自然解凍してごはんに乗せる。ぷっくりと膨らんだ黄身が微笑ましい―――という見た目の面白さだけ。まったく意味がない。

文句はこの辺にして、冷凍しても意外と美味しいスーパー食材を列挙する。余ったら冷凍、が認知されているものは省き、普通は敬遠しがちなものに絞った。「野菜は軽く塩ゆでしてから冷凍・・・」なんて誰でも知ってるだろうから。

冷凍すると黄色くなるけど、解凍すると白く戻る。なぜだ?

・大根 2~3ミリ程度の薄切り、もしくはおろして。大根おろしは製氷容器で作ると使用時に楽。
・糸こんにゃく 食感が固くなるが、それがいい。煮物にすると汁がよく染み込む。こんにゃくなら2ミリくらいの薄切りにする。
・スイカ 1センチ程度の厚さに切る
・塩麹 そんなものどこにあるんだ、という指摘はもっともだが、西京漬けの味噌(これもどこから?)等、もし入手して余ったら冷凍する。
・豆腐 5㎜~1センチ厚にする。角に頭をぶつけて死にたいときにも有効

片栗粉と小麦をまぶして厚揚げ風に

えらそうに書き始めた割にはたいして具体例を挙げられなかったな。