ヘルシンキ周辺のキップ事情

モバイルアプリへの移行が進む

ヴァンター国際空港を含むヘルシンキ周辺の公共交通機関はHSL(ヘルシンキ地域交通局)が運営していますが、その切符をどう買うか。2025年6月からシステムが大きく変わったこともあって、初めての訪問では悩むことが多いでしょう。

新しいシステムの最大の特徴は、切符の自動販売機が撤廃されたこと。タッチ決済、アプリ活用をメインにする過程で、形のある切符はキオスク(kioski)でしか買えなくなりました。

      

キオスクで買える切符は一回券と一日券の2種類。従来だと有効期間を1~13日で選べましたが、現在それらはHSLアプリを通じてのみ可能です。

        

キオスクで買える切符はQRコードが記されたぺらぺらのレシート状のもの。乗車前にカード等読み取り機に認識させてから有効になります。クレカ決済の場合も同様。
この読み取り機は地下鉄ならプラットホームに降りる入り口の手前に、バス・トラム・電車には車内に設置されています。

なお、キオスクのキップは一回券でも一日券でも一枚につき90セント、クレカ決済(一回券のみ)では20セントの手数料がかかります。

手数料不要かつ有効期間を1~13日まで選べるデイチケットを買えるのはHSLアプリを利用する場合だけ。便利になったのか、ややこしくなったのか、誰のためなのか。よく分からないところです。

キップの買い方については他にも把握しておくことがあるのですが、本稿はダイジェストなので、詳細についてはコチラ、「ヘルシンキ周辺で使うキップ」を参照してください。

*上記システムへの完全移行は2025年9月24日より。10月10日現在ではまだ制度が徹底しておらず、機械のトラブル、対応者によって言うことが違う、といった事態が発生しています。
まあ、間もなく解消するでしょうが。