中華というけど、これは和食だ
冷やし中華って、「純和食」だよね? 中華麺を使ってはいるけど、あの味、盛り付けは日本独自の発明だよね? 冷麺の影響はあるかもしれないが、ざるそばの伝統あってこその定着だから。
というわけで、作ってみましょうスーパー冷やし中華。主力となるのは五食入りパック(写真)のようなインスタント麺。これが最適。エスニック店で売ってる本格風中華麺は向きません。なにしろ目指すのはマルちゃんの(インスタント)冷やし中華なんだから。
場合によっては香港製・出前一丁が安かったりするケースがあるので、そのときはその麺を使えばいい。添付の粉末スープは後述するタレにほんの少し混ぜてもいい。
麺は固めに茹でて冷水でよく洗う。錦糸卵やキュウリ、トマト、ハムなどの千切りを飾り、すりゴマ、海苔を散らしてできあがり。紅ショーガがあればなおいい。スシ・ジンジャーでもいい。以上、すべてスーパー食材でまかなえる。
決め手となるタレは醤油・酢・砂糖、できればダシを加えて調合するわけだが、こんなときにも「かえし」があると重宝する。マルちゃんは「リンゴ酢」が売りのようなので、omenaetikkaを奮発しよう。viinietikkaでももちろんかまわない。
和からしを添えると味が引き締まるというか、それが決め手のような気がするんだけど、これはなかなか手に入らないのが難。フィンランドのそれやフレンチマスタードじゃ、せっかくの努力がすべて無駄になる。和からしを売っているのは某日本食店だけだろう。
そこで、辛子の粉を使う。水で溶いてネリネリ。それでまあ、かなり和からしに近くなるけど、微妙に違う。そこで隠し持っているS&B製を使う。これは反則だな。
極めて簡単にマルちゃんの冷やし中華が再現できるけど、本家には「生麺 冷やし中華」ってのがあるのね。負けた。ここではチープな味を楽しんでください。