ヘルシンキから手軽な日帰り旅行ならポルヴォーがイチオシ

フィンランドで2番目に古い街は、最新モデルタウンでもある

ヘルシンキから直行バスで1時間弱。手軽に日帰り旅行を楽しむならゼッタイおすすめのポルヴォーですが、意外と情報が少ないことに気づきました。某有名ガイドブックでの紹介は見開き2ページだけ。それでは二の足を踏むかもしれませんので、ポルヴォーへの行きかたを紹介しましょう。「難関」といえるのはバスに乗るまでですので、そこに重点をおいて説明します。

まずはカンピ・バスターミナル(Kamppi)に向かいます。中央駅からまっすぐ3分。大きな広場を有したショッピングモールの正面入り口が見つからないことはありません。観光スポットとして人気の定着した木造礼拝堂は、正面入り口(写真上)の向かって左側にあります。

ポルヴォーをはじめとする長距離バスを利用するには、礼拝堂とは逆方向。ショッピングモールの右端から入っていくのがベスト。中央入り口からでも行けますが、近郊バスの乗り場と混乱する可能性があるので、それは避けたほうが無難です。

右端から建物に入ると、目の前にエスカレーターがあります。それを下った正面にインフォメーションセンターを兼ねた切符売り場があります。その左右がバス乗り場です。
ヘルシンキ⇔ポルヴォー間を行き来するバスは4社が運営しており、およそ10分間隔で出発していますから、時刻表を気にする必要もありません。切符売り場で「次のバス」といって買えばよいでしょう。

往復券を買うと、帰りもその会社のバスに乗らなければならないので、復路時刻の自由度が若干制限されます。とはいえ、Porvoon Liikenne Oy というバス会社ならポルヴォーからも20分おきに出発するので、たいして困ることはないはずです。往復切符の割引はありません。
キップを購入した時に、ポルヴォー発の時刻表ももらっておきましょう。

もっとも最近はネットでの事前予約・購入がメインでしょう。場合によっては片道2ユーロ、ヘルシンキ市内の一回券より安い切符があったりするので、関心のある方は以下サイトを参照してください。

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所要時間はバス会社および出発時間によって若干変わりますが、55分から1時間10分でポルヴォーのバスターミナル(リニヤアウトアセマ=linja-autoasema)に到着します。バスにより、ここが終点とは限らないので気を付けてください。乗車時、運転手に「ポルヴォー・センターに行きたい」旨を伝えておくとよいでしょう。そんな場所はありませんが、意味は通じますす。
ポルヴォー半日ガイドの詳細はこちらをご覧ください。

また、周囲を注意深く観察していれば降りるべき場所を知るのはそれほど難しくはありません。カンッピ出発後50~60分すると大きな川を渡ります。そのとき左手にポルヴォーのトレードマーク、赤塗の倉庫街が見えてきます。橋を渡り切ったらまもなくバスは右折。バスターミナルに停車します。小さなマーケット広場が目印。ここまでの間の停留所でも一人~二人と降りる人がいますが、カンピを出て初めての「バス乗り場」と言える場所なので、見落とすことはないでしょう。出発後、50分くらいしたら神経を集中させればOKです。

バスターミナルがあるのは新市街。観光のメインとなる旧市街はバス通りを挟んで反対側(北)になります。旧市街を一通り歩くだけならランチをはさんでも4時間もあれば十分でしょう。朝9時に出れば午後3時にはヘルシンキに戻れます。もっとも、ポルヴォーにはカワイイ雑貨屋さん、アンティークショップ、味わい深いカフェなどが目白押しですし、新市街にも見どころが多いので、時間の許す限りじっくり味わいたいところです。現地に6時間くらいいてもあきないと思います。

アンティークショップを何気なく案内する飾り