フィンランド映画一覧

ターニング・ポイント:Kääntöpiste

ささいな事件をきっかけに、3人の主人公の人生が壊れていく・・・と言えないこともないんだけど、それほどのストーリー展開はない。タイトルの「折り返し地点」も、どこがそれなのかよくわからない。 ただ、冬のフィンランド、凍える街のありさまなどが映像からキリキリと伝わっては来る。

世界で一番しあわせな食堂:Mestari Cheng

北国のはずれのさびれたレストランをたまたま訪れた料理の達人が同店を一気に繁盛させる。美人の店長と恋仲にもなり、めでたしめでたし。 「世界でいちばんしあわせ」なんて安易な邦題が示すように、まったく能天気なお話。中国マネーを狙う魂胆があからさまなのも鼻につく。深く考えす、雰囲気に酔いたい人には好まれるだろう。

ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!:Hevi reissu

ヘビメタマニアの多いフィンランドが送る音楽コメディ。北極圏の片田舎のアマチュアバンドが、ノルウェーのヘビメタ音楽祭に向かうまでの珍道中を描く。ヘビメタファンの心をくすぐる仕掛けも一杯あると思うが、そんなことは知らなくてもオバカ加減がとことん楽しい。

Näkymätön Elina:クラウス・ハロのデビュー作

あの沼に行けばお父さんに逢える。二人だけの秘密の場所。ときは1952年。スウェーデン北部、フィンランド国境に隣接した小村に暮らす母子家庭が主役。病気療養後に復学したエリナは厳格な校長との間の軋轢に苦しむ。理不尽な扱いを癒すために通いなれた沼に赴いたところ底なし沼に引き込まれる。切なく美しい物語。