歩行者の信号無視はあたりまえ?

車は横断歩道の前ではほぼ停まる

首都圏で無料配布されている新聞「Metro」(9.3)によると、ヘルシンキの歩行者のうち、22%が信号無視をしているそうだ。典型的なモデルは15~24歳の男性。女性は各年齢層ともに男性の半分ほど。一方、14歳以下の子供たちは信号を守る傾向にあるという。5年前の違反率は38%であったというから、これでも大きく改善したわけだ。


歩行者の信号無視なんてヨーロッパではよく目にすることだから、この数字が諸外国に比べてどういう水準にあるのかはわからない。また、車が来ないのが明らかな場合に赤信号で交差点をわたることが悪いことかどうかも即断できない。

もちろん、十分な安全確認が出来ない年少者に対しては交通ルールの遵守を強制すべきだろう。それは各家庭で徹底しているようで、だからこそ上記の結果(14歳以下は信号を守る)になったのだろう。

ここで気になるのは、違反者の年齢をどうやって特定したのかということ。赤信号で渡った人すべてに年齢確認したとは思えない。外見での推測なんだろうか。数人が同時に渡った場合はすべて追いかけたのだろうか。
あまり意義のあるとは思えない調査だけに、つまらない疑問がわきあがるのでした。

ところで、信号のない横断歩道ではどうしたらよいか。
ゆっくり渡る、が正解。ほぼ100%の車が停まってくれる。これはフィンランドで数少ない美点の一つ。

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