コロナ渦中の日本⇔フィンランドⅣ(最終回)

~フィンランド帰国編~

成田空港。搭乗を待つ人はまばら

フィンランド行き便に搭乗規制はない

フィンランドへの入国(帰国)に際しては特筆すべきことはない。

不思議なことに日本→フィンランド便の搭乗に規制はない。前述のように、フィンランド→日本の場合にはコロナ陰性証明書が必要なのに。また、フィンランド入国に際しても、ワクチンの2回目接種から14日以上経過していることを証明できれば特別な手続きは必要ない。事実上、無審査。しかも、8月9日以降は日本人観光客の受け入れも始まった。少し前まではフィンランドに入国できるのはフィンランド国籍や永住権を持つ人、商用その他正当な理由がある人、などに限られていたのに。

ワクチン2回接種の証明書で入国はスムーズに(クリックで拡大)

日本は「安全圏」とみなされているのだろうか。確かに日本の感染率はフィンランドのそれより若干低い。8月11日の調査によると、日本の新規感染者数は1万5782人(/1日。以下同)。対するフィンランドは844人。圧倒的な差に見えるが、人口比を考慮すればフィンランドの新規感染者数日本の1万9350人に相当する。わずかな違いに過ぎない。

どういう判断なのかよくわからない。まあ、私にとっては都合がいいけど。

出国時と異なり、ヴァンター空港の到着ロビーはガラガラの印象。パスポートコントロールに至る通路に見かける人もまばら。途中、ワクチン2回接種の証明書(スマホ)を見せると出口方向へ。そうでない人はPCR検査を受ける部屋へと向かう。そこでの進行はわからないが、陽性者は隔離されるのだろうか。

いずれにせよ、2回のワクチン接種を済ませている私はあっけなく入国。

ルールを守らない人はどこにでもいる

ただし、空港からの移動に際し、バス・電車の利用は控えるようにとのお達しがある。これも強行突破できるとは思うが、その実態を調べる時間はなかった。タクシーの利用は可。
空港内のレンタカー受付窓口は、以前の旅行ピークシーズンにも見られなかったような長蛇の列ができていた。

その他の人は、身内なりの車で迎えに来てもらうことになる。が、ここで問題も。
送迎人は空港施設内に立ち入ることは禁じられているのだ。つまり、送る場合は空港施設の入り口まで、迎える場合は周辺の駐車場で待機していなければならない。しかし、やはりルールを守らない人はいるのですねえ。この写真にも堂々と構内に立ち入り、帰国者を待ち構えてる人が写っている。
私は大荷物をカートに積み、妻の待つ駐車場に向かった。

ところで、日本に入国したとき、MySOSに加えてCOCOAってアプリもインストールさせられた。正式名称は「新型コロナウィルス接触確認アプリ」。その英語表記の頭文字をとったのがCOCOAだ。

このアプリがまともに機能しないことはインストール時点で分かった。一瞬、スマホがコロナウィルスを感知して危険信号を発するのか、と思ったがそんなことがありえないのは誰にでもわかる。スマホにウィルス感知センサーがついているわけではないのだ。

じゃあこのアプリはどのように機能するのか、と調べてみたら、予想通りの結果に。

COCOAが機能するためには、まずコロナ陽性者が保健所に申告することに始まる。で、いくつかの段階を経て、陽性者はその情報を厚労省に届ける。その後は厚労省のサーバーを通じて、一般人が当該陽性者に接触したか否かを知ることができる、というもの。

つまり、陽性者の積極的なアクションがシステム全体を支えているわけだ。

さて、あなたが陽性者だったとして、そんな面倒なことしますか? 実際、届け出は陽性者の2%(東京新聞 2021年6月21日)だという。それに加えてアプリ自体の不具合も指摘されている。さらにさらに。同アプリ公開の昨年、COCOAによって陽性者との濃厚接触が確認された場合、優先的に外来受診を受けられることになっていたが、いまや自宅療養が基本。それじゃあわざわざCOCOAをインストールするメリットなんてなさそうだし、ましてや陽性者が進んで自らの症状を公表するだろうか、と疑問は膨らむ一方だ。

でも、この手のアプリはフィンランドを含む多くの国で利用されてるんですね。使うべきなのかな。

ヴァンター空港上空。トゥースラ湖を望む。

注:入出国の規制は2021年7月22日~8月10日のものです。扱いは頻繁に変わるので、実際の渡航時には最新情報を確認してください。

厚生労働省HP
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html

ここまでの経緯は第一回目から

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