大人も子供も楽しめるファッツエル・チョコレート工場

チョコレートに対する認識が変わるかも

ヘルシンキの中心部の由緒あるカフェ、あるいはフィンランド土産の定番となった「ゲイシャチョコ」でファッツエル(Fazer)の名は広く知れ渡っていよう。その反面、工場見学に出かけようという人はまだ少ないようだが、これがなかなか楽しめる。難点をいうと、ちょっといきづらいことかな。ヘルシンキから地下鉄でMellunmäkiまで25分。そこから587番もしくは572番のバスで5~6分。乗車時間は30分チョイだが、バスの接続が不便なので、片道1時間は見ておいたほうが良い。工場見学が1時間だから、計3時間。それでも実際にはギリギリかな。

さて、工場見学の一般公開は2012年と新しい。基本的に毎日オープンしているが、季節・曜日によりガイド付きツアーの開始時間は11:00~17:00と幅がある。また、ガイドの言語(英語かフィンランド語)によっても時間が変わる。さらに、入場チケットは事前購入が原則なので、いずれにせよネットで下調べしなければならない。

正面入り口の左手に受付があるので事前予約したEチケットを見せて手続き。入場料は13ユーロだが、ネット購入すると15.5ユーロ。チケット販売業者の手数料が加わるためだが、現実的にはその割増価格で買うしかない。

ツアー開始時間まではウサちゃんでも見ていよう。軽食をとれるカフェも併設。
「なんなんだ、このウサギは」と思っているうちにツアー開始。そこでこのウサギが卵の殻で作られていること、なぜウサギをかたどっているのか、等々からチョコレートの木を植えている温室、ファッツエル社とフィンランド著名人の関わり、企業理念、そもそもチョコレートとは、ファッツエルキャラクターの由来等々、思いもしなかった説明が続き、知的好奇心が満たされる。

衛生上の観点から、実際にチョコレートを作っている工場内部に入ることはできないが、VRによる疑似体験、生産ラインの模型などにより、そのプロセスはつかめるようになっている。また、チョコレートや食品に関する説明はゲームを取り入れて行われるので子供たちを飽きさせることはない。

さて、ツアーの終盤にはチョコレート食べ放題コーナーがある。持ち帰りは許されないが、その場では食べ放題。といっても持ち時間は5分くらいのもんだから、そうそう食べられるものではない。そして最後はお買い物コーナー。ファッツエル商品が一堂に集合。スーパーではみかけないもの、バーゲン品なども豊富で、お土産まとめ買いには絶好だろう。

ファッツエル工場

1時間のツアー終了。と思ったら最後の最後におまけがついてくる。ファッツエル商品のお土産である。ライムギパン、キャンデー、チョコレートなど。ざっと20ユーロ分くらいかな。ああ、そんなことなら売店で買わなかったのに・・と悔やむかどうか。いずれにせよ、入場料を上回るお土産がついてきます。

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