ETIASなにそれ、おいしいの?

大雑把にいうとフィンランド観光にビザは不要、有効期間が半年以上あるパスポートさえあればよい。というのは2023年限りの常識。来年からはETIASと呼ばれる“身元証明”を旅行前に準備しなければならなくなった。

欧州27か国への入国には事前に渡航認証を受ける必要が

ETIASというのはEuropean Travel Information and Authorization Systeの略称で、 日本語だと「欧州渡航認証制度」となる。これでなんとなく分かりますね。

パスポートが通行許可証だとすると、ETIASは身元保証書とでもいえるだろうか。どちらかがあればいいわけではなく、フィンランドをはじめとする欧州27か国への入国・通過には両方なくてはならない。

申請はオンラインのみで可能。クレカも用意して

その詳細、手続き方法は公式サイトを参照されたい。というのは、23年10月末時点ではまだ機能しておらず、継続的にチェックする必要があるため。現時点では、「来年からはめんどくさくなるな」ということを知っておけばいい。

ただ、同サイトによると、申請から受理まで最長4週間かかるとのこと。
さらに長引く可能性もあるだろうから、年末年始にフィンランド旅行をするなら、遅くとも11月末には手続きしなければなるまい。
そこで繰り返しになるが、前述の公式サイトはこまめに覗いてみる必要がある。

渡航認証拒否の可能性も?

申請料金は7€、1000円程度の見込み。申請項目は住所・氏名・職業等の常識レベルから、犯罪歴など多岐にわたる。

一般旅行者が「渡航認証拒否」の審査結果になることはまずないだろうが、入力の不備、システムの不具合でアウトとなる可能性も全くゼロではないだろう。

まだ不確定な部分もあり、はっきりと解説できないのが歯がゆいが、欧州旅行がまためんどくさくなったとはいえよう。この背景には不法入国者の増加があるのだろう。

23年11月

実はETIASの導入は2020年から、と目論まれていた。しかし実施時期はなんども変更され、23年11月時点では「2025年より」と通知。何月から? については全く不明。即時施行が難しい理由は推測できるけど、早くはっきりしてほしいものだ。

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