意外なところでカウリスマキ兄弟発見:Mystery Train

R&Bファン狂喜のオムニバス映画だが・・・

監督 Jim Jarmusch
製作  1989年 112分
出演
永瀬正敏
工藤夕貴
Screamin’ Jay Hawkins
Rufus Thomas
Tom Waits
Joe Strummer

お、ホテルのレセプショニストがScreamin’ Jay Hawkinsかぁ!。と、感激してたら駅の待合室にはRufus Thomasも登場。サン・スタジオなんかにも行っちゃうし、60~70年代のR&Bが大好きな私は冒頭から興奮。同一ホテルを舞台にした3組の登場人物のストーリーが微妙に重なる3篇のオムニバス。映画としても面白い。

しかしこれ、生粋のアメリカ映画である。しかも舞台はメンフィスでエルビス・プレスリーやカール・パーキンスの逸話が盛り込まれ、キャストは前述のとおりですから、映画の内容はフィンランドとは全く関係ない。したがってあらすじ紹介も省略。

S. J. Hawkinsが出演してるだけで満足

じゃあ、なぜここでとりあげるのかというと、エンドロールにPersonal thanks toとしてThe Brothers Kaurismäkiとあったから。アキ・カウリスマキ監督のLeningrad Cowboys go AmericaにJim監督もちょい役で出演しているけど、同作の公開は1989年の3月。本作は同年11月だが、両者の出会いはどちらがきっかけだったのかは不明。いずれにせよ、この時期に始まった両者の交流が発展してマッティ・ペロンパーも出演するNight on earth(91)をジム・ジャームッシュが撮影したこと考えると、フィンランド映画の文脈でとらえてもおかしくはないのかな、と資料的な意味で紹介します。
またJoe Strummer(The Crash)は後にカウリスマキ作品のI hired a Contract Killerにも出演しており、微妙な因縁を感じる。

ちなみにジム・ジャームッシュは53年、アキ・カウリスマキは57年生まれ。

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