薄切り豚肉がなくても、ソースが日本の味を再現
タイトルは変換ミスではない。日本の新しいソース焼きそば、略して日新・・・を作るのである。
日本のインスタントラーメンて旨いよね。カップめんも含めて種類は多彩だし。その中で「日清ソース焼きそば」は変り種といえるかな。とはいえ、発売からすでに60年近い年月が経っているし、カップ焼きそばとともに日本の食卓、というと大げさだけど、間食としては定着してるよね。それだけに、ときどき無性に食べたくなる。
しかしこれはあまりにも日本的な食べ物なので、スーパーは当然、エスニック店でも扱ってはいない。な~に、案ずることはない。無ければスーパー食材で作ればいいのだ。
材料
プレーンな即席めん。五食分で2ユーロくらい
豚肉 Porsankylki(豚バラ肉)の切り落とし。薄切りが欲しいけど、3~4ミリのしかない。
キャベツ 説明不要。
ソース エスニック食材店で買うしかないが、必需品。
手順
鍋にお湯を沸かし、即席めんを茹でる。同時進行で豚肉をフライパンで炒める。麺がほぐれたらフライパンに移し、キャベツをまぜ、ソースをかける。麺が固そうなら水(できればお湯)を適宜足す。お祭りなんかで出店する焼きそば屋の手法をイメージ。
麺茹で用の湯が沸騰した後の総行程は5分程度だ。超簡単。
仕上げに青のりが欲しいところだが、そんなものはないので細かく切った海苔で代用。今回は紅ショーガも添えてみた。好みに応じてマヨネーズとカラシをあえる。
なんといってもソースが決め手。これはちょっと代用できない。逆に言うと、ソースがあれば何でも和風になる。元祖イギリスのウースターソースとはまるで別物だからね、日本のソースは。
タイ製のインスタントラーメン――MamaとかYum Yum(いずれも商品名)を使う場合、本家・日清ソース焼きそばが推奨する作り方でもよい。本家の袋には次のように書いてある。
①フライパンに220ccのお湯を入れ、麺を入れる。
②麺がほぐれ水気がなくなってきたら粉末ソースを加えよく混ぜ合わせて更に炒める。
③焦げ付く寸前にチリチリ音がしたらできあがり。
ただし、粉末ソースの代わりに日本のソースを使う。Mamaなどの麺はコシがないが、カップ焼きが好きなら、それでも楽しめるはず。応用次第で新しい味も作れる。それが「なんちゃってカルボナーラ」。
手順
オリーブオイル引いたフライパンでベーコンを炒める。水150㏄、添付ソースの三分の一を溶かし、沸騰したら麺を投入。水気が減ったら生クリーム(牛乳でもいい)を加え、火からおろして卵を混ぜる。卵は余熱で半熟になるが、少し熱を加えてもよい。フィットチーネ(もしくはスパゲティ)を使ったカルボナーラには程遠いが、もともと正当なそれを求めてるわけじゃないから、意外といけるじゃん、程度の感激は得られるはず。
具材には玉ねぎ、ブロッコリーを入れてもいいし、パルメザンチーズやあらびき黒コショウをかければ風味はさらに増す。おっと、和食じゃなくなっちゃった。
ところでこのMamaヌードル。具材なんか入れずに軽く煮て食すと、「え~、スゴーック、チキンらーめん」と思うはず。